2025/09/26
「ニチニチソウ」
夏の間、高碕記念館のテラスでは、ニチニチソウが可憐な花を咲かせていました。次々と花が咲き続けることから、ニチニチソウという名前が付けられたようです。原産地は、アフリカのマダガスカル島で、花言葉は、「楽しい思い出」・生涯の友情・優しさです。はたして、高碕さんにとって「楽しい思い出」とはどのようなものだったのでしょう。とても動物好きでしたから、飼っていたワニとの思い出が一番多いのではないかと思います。
先日、事業推進部のMさんに、高碕さんの記事が載っている古い雑誌を見せていただきました。そこには、ワニの飼育方法について、高碕さんが研究者のごとく調査された内容が記載されていました。それは、昭和11年に発行されたもので、高碕さんが「本気でワニの養殖事業を興そうとしていた」、と思わせる具体的な内容でした。資源が乏しい日本を、何とかしなければという強い思いがあったのでしょう。高碕さんの国を想う気持ちと、物事を深く追求する学者的な側面を見た気がしました。
待ちに待った爽やかな風が雲雀丘に帰って来ました。空も随分高くなりました。
今日は、去り行く猛暑の後姿を、エルガーの「威風堂々」で見送りたいと思います。


