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休館日:毎週月曜日

高碕記念館について

Takasaki
Memorial Hall

BLOG高碕記念館ぷらす

「内開きのドア」

 ヴォーリズ建築には特徴があります。アーチ型の窓や腰折れ屋根、それから煙突。中へ入ると「内開きのドア」に、飾り棚のある暖炉。内覧者さんがヴォーリズ建築を目当てに来館された場合は、記念館にその特徴を見出していただき共感しています。ヴォーリズ建築の情報を、内覧者さんとやり取りする時間は楽しいものです。
 
 最近ヴォーリズ建築に関心を持つようになったという方には、その特徴を説明しています。ヴォーリズ建築は、住まう人にとても優しい設計になっていることや、玄関からお客様をお迎えする部屋迄は、「内開きのドア」になっていることなどを伝えています。内覧を終えてお帰りになる内覧者さんに、玄関のドアを開けてもらうのですが、ドアは内開きとの話を聞いた後でも、外側へ押される場合がよくあります。長年の習慣は体に染みついていることを実感します。そういう私も、記念館のスタッフでありながら、時々玄関ドアを外へ押し開けようとすることがあります。「無意識は長年の習慣に従う」ということを体感しています。
 
 季節は初秋を迎え、9月も10日過ぎれば涼しい風に出会えそうですが、まだまだ夏が居座っています。高碕記念館を彩ったサルスベリはピークを越えました。秋の花に早く会いたいのですが、きっとこの暑さに怯えて躊躇しているのでしょう。