2025/04/16
「一人静」
一人静が高碕記念館に咲きました。ひっそりと静かに立っています。この花は、咲くと言うよりも、立っていると表現する方があっていると思います。名前は、源義経が好意を寄せた静御前の舞姿が、由来しているとのことです。そう言われると、そのように見えます。小さな花ですが、名前の由来を知ると、歴史の深さを感じます。花言葉は、隠された美や、愛に応えてなどがあるようです。ネームプレートで探さないと、見つけにくいかも知れません。
さて、先日高碕記念館を見学された方ですが、高碕達之助の話にたいへん感激されました。特に、電源開発(現Jパワー)の初代総裁に就任された高碕さんの対応には、かなり驚かれました。総裁を引き受ける時の条件や、ダム建設成功への大胆な行動。また、ダム建設反対住民への対応のあり方、巨大な桜の移植を提案するなど、高碕さんの人間性がよく出ているエピソードは、内覧者さんにとって感じるところが多かったようです。見学後の感想には、「自分がこうして今、便利な時代を生きられるのは、私の知らない多くの方々のご努力があっての事なのですね」そう言って頷かれていました。それから、帰り際に高碕達之助の胸像に手を合わされたのは印象的でした。なぜ帰る間際に手を合わされたのでしょうか? 多くの内覧者さんを感動させる高碕さんのダム建設とは、いったいどの様なものだったのでしょう。多くの人に知ってほしいと思います。
ということで、お庭に話を戻しますと、もうすぐベルサイユのバラが開花します。この花は、宝塚歌劇でベルサイユのバラが公演されたのを記念して植えられました。この深紅のバラには、情熱、愛情、貴方を愛しますといった花言葉があります。また、アンドレ、アントワネット、オスカルと名付けられたバラも同時期に開花します。これを期に、高碕記念館のお庭が、最も華やかな季節を迎えます。次回は、ベルサイユのバラの開花をみて、状況をお伝えします。
