2025/10/23
「マルメロ」
10月22日 小雨。
先日、高碕記念館のお庭でマルメロを5個収穫しました。今年は14個も実をつけていて、いつもより豊作でした。マルメロはそのままだと少し硬く、ほろ苦さと酸味があるのでジャムにして、焼きたてのパンに塗って味わってみると、ほんのりとした甘さでとても美味しかったです。マルメロは咳をしずめたり、おなかの調子を整えたり、疲れをいやしてくれる働きがあるとのことで、これからの季節にぴったりです。
食品加工といえば、高碕さんは、日本に「缶詰産業を興す」ことを念願とされていました。そして、その思いを実現するために缶詰製造会社に就職し、技師として働き始めました。
「何か一つでいい、日本一の腕を身につけたい」との思いから、缶詰に使う油の良否を見極める舌を鍛えることに挑みました。毎朝食事をぬいて舌の感覚を研ぎ澄まし、やがては誰も及ばない名人の域に達したとのことです。(永井道雄著 「社会を動かした個性」より)
書籍を読み、日本の缶詰産業の発展に尽力された高碕さんの情熱に触れた気がしました。
今朝の雲雀丘は12℃。冬へと向かう足音が聞こえてくるようです。