2026/10/29
「シュウメイギク(秋明菊)」
10月29日 晴れ
昨日、近畿地方に木枯らし1号が吹いたと大阪管区気象台から発表がありました。今朝は、今季一番の寒い朝、季節は冬へと歩みを進めています。高碕記念館では、前回お伝えしましたアルストロメリアの隣にシュウメイギクが咲きました。
シュウメイギクには、「薄れゆく愛」や「淡い思い」といった花言葉がある一方、「忍耐」という言葉もあります。寒さや乾燥に耐え、毎年花を咲かせる力強さがその由来のようです。「忍耐」という文字から思い出すのは、コスモスが揺れる頃に修学旅行で訪れた観光地のお土産屋さんです。そこには「忍耐」はもとより、「根性」、「友情」、「勇気」といった言葉が、小さな品物にまで添えられていました。
いかにも昭和らしい光景だったと、懐かしく思い出されます。時代の流れとともに、こういった言葉を目にする機会は少なくなり、今では、ご当地のゆるキャラやユニークなデザインのTシャツ、キーホルダーなどがお土産の主役になっています。お土産の姿は変わっても、あの頃、品物に添えられていた言葉の数々は今も記憶の中にしっかり残っています。
昭和39年に開催の東京オリンピック。当時小学生だったわたしは、白黒のテレビで日本の選手を応援していました。戦後20年近くが過ぎ、テレビ番組にも明るく楽しいものが増えていたように思います。しかし、焼け野原から始まった日本の復興には、数えきれないほど多くの先人たちの努力と苦労があったことだと思います。高碕達之助さんも、日本の復興と未来の為に力を尽くされたお一人でした。
ブログ50回目をほぼ書き終えてお庭に目を戻すと、シュウメイギクがゆっくりと風に揺れてとても静かです。花言葉「忍耐」、そこには時代を懸命に生きられた人々の姿が重なって見えるようです。
(古田 守寛)