「皐月」

　南階段の皐月は、今が見ごろで綺麗に咲いています。皐月という名前の由来は諸説あるようですが、稲を植えることを、古語で「さ」と呼ぶことから、田植えをする月として「さ月」と呼ぶようになったとのこと、名前の由来には、いずれも田植えとの関係があるようです。　皐月の花言葉は、「幸福」と表現されています。
 
　高碕さんもヴォーリズさんも、人々の「幸福」を第一に考えて活動され、数々の功績を残されました。高碕さんは、日本の水産業を発展させようと情熱を傾けられ、ヴォーリズさんは、建築を通じて、多くの人々に健康と安らぎを提供することに情熱を傾けられました。両者の共通点は、人類の幸福に貢献したいとの思いが、人一倍強かったところにあるように思います。高碕記念館の展示物を見ると、両者の「熱意」を身近に感じることが出来るでしょう。
 
　今回のブログには、いよいよ姫マツバギクを書こうと思っていましたが、目前の真っ赤な皐月に圧倒されて変更しました。南階段を６段上がると、右手に姫マツバギクは咲いていますので、ここで一旦立ち止まって見てください。まるで幼児が、優しい陽だまりの中で、仲良く遊んでいるように見えますよ。