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Takasaki
Memorial Hall

BLOG高碕記念館ぷらす

2024/08/27

缶詰誕生220年・缶詰が紡いだ歴史
企画展「高碕と缶詰」連動講演会のご案内

今年は代表的な保存食品の一つである「缶詰」が実用化されてから「220年」に当たります。

缶詰というと現在では非常食の印象ですが、缶詰を密封してから加熱殺菌することで、長期間保存できる食品ととらえると、レトルト食品も、瓶入りのジャムやソースも、本質的には同じなのです。皆さんは、毎日のように「缶詰」を食べているのではないでしょうか。

「缶詰」を発明したのはフランスのニコラ・アペールという料理人兼保存食品店の経営者でした。経験から、密封した食品を熱にさらすと、腐らずに長く保存できることに気づき。長い試行錯誤を経て「成功を保障できる」技術にまで高めました。ナポレオン時代なので、英雄ナポレオンと缶詰はよく結び付けられますが、発明したのは一介の料理人だったのです。

その缶詰技術は、約半世紀かけて日本に到達し、さらに半世紀後に東洋製罐(株)が標準化したブリキ缶を機械で大量生産するようになって、主要輸出産業に発展していきます。

雲雀丘に住んでいた東洋製罐(株)創立者の高碕 達之助は、日本各地の産物を缶詰にしたり、輸出したりと、日本の缶詰産業を発展さる一方、世界恐慌を背景に経済がブロック化していく時代に、アペールの子孫に対して民間外交も行っています。そういった行動により、雲雀丘と福岡県の柳川、そしてフランスやアメリカが高碕を通してつながります。

 

9月28日(土)の講演会では、二つの講演を通して、フランスで「缶詰」が発明された経緯、日本に伝わった後の産業化、輸出入など世界との関わりと相互の影響などを、今に残る遺産も含めて、お伝えします。

『“缶詰”と高碕達之助がひらいた歴史の扉―缶詰誕生220年 
アペールのフランスから雲雀丘・九州柳川・南花屋敷缶詰学校へと続く道―』

2024年9月28日(土) 13:30~16:00
雲雀丘倶楽部 3階 ホール (雲雀丘花屋敷駅 西へ徒歩1分)  → お申し込み

 

講演1:人類の恩人 ニコラ・アペールと高碕達之助
(公財) 東洋食品研究所・高碕記念館 加瀬谷 泰介
時代背景を含めた「缶詰」誕生の事情を、発明者ニコラ・アペールとともにお話し、雲雀丘に住んでいた高碕 達之助とアペールの知られざる逸話を紹介します。

 

講演2:太平洋を渡るアサリ缶と高碕達之助
柳川古文書館 学芸員 中川 晃一
有明海の水産缶詰製造業の歴史と、アサリ缶詰の北米輸出とその 衰退までを示し、その中で東洋製罐の高碕達之助が果たした役割と宝塚市雲雀丘への影響を解説します。

 

偉大な功績を残した高碕 達之助と缶詰を切り口に、知られていない歴史の一断面に触れてみてはいかがでしょうか。

どうぞお誘いあわせの上、雲雀丘倶楽部までお越しください。 → お申し込み

240928講演会申し込みフォーム