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休館日:毎週月曜日

高碕記念館について

Takasaki
Memorial Museum

BLOG高碕記念館ぷらす

「さようなら ワシントンヤシ」

9月27日 曇り
  
 先日、神戸港からフェリーに乗って久しぶりに宮崎県を訪れました。
 宮崎市の中心部を走っていると、道路の中央にずらりと並んだワシントンヤシが目に入ります。およそ15キロにわたって続くヤシ並木は、南国宮崎らしいトロピカルな景色をつくっています。長い年月を経て大きく成長したヤシも多く、現在では将来に向けて新しい苗木への植え替えも進められているようです。宮崎の青い空に伸びるヤシですが、その景色も少しずつ次の世代へ受け継がれていくのですね。
 
 さて、高碕記念館では、雲雀丘のランドマーク的な存在だった4本のワシントンヤシの木が、9月上旬、降り続く雨の中でその姿を消しました。長い間、高碕記念館の庭に立ち、そのすらりとした姿で、訪れる人や地域の皆様に親しまれていましたが、高碕史料館(仮称)の建設に伴い、やむなく伐採されることになりました。
 
 私が高碕記念館へ来て間もない頃、お昼休みに雲雀丘を散策していて迷ったことがあります。そのとき、遠くにヤシの木を見つけて大急ぎで記念館へ戻ったことがありました。今では懐かしい思い出ですが、雲雀丘を散策された方の中にも、このようなご経験をされた方がいらっしゃるのではないかと思います。
  
 風の強い日には、大きな葉を揺らしながら「ザワザワ、ザワザワ」と音を立てていましたが、その姿がなくなると、庭にぽっかりと穴が空いたようで、見慣れた景色まで少し違って見えます。長い間ヴォーリズ建築の高碕記念館を、いっそうモダンに引き立ててくれたヤシの木ですから、宮崎県のヤシ並木のように、再びこの場所に、生き生きと元気なヤシの木が植樹されて、次の世代へと引き継がれるといいですね。                                        
(古田 守寛)