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高碕記念館について

Takasaki
Memorial Hall

BLOG高碕記念館ぷらす

「ハナミズキの落葉」

10月29日 秋晴れ 
 風が静かな朝の南階段で、ハナミズキの葉が一枚ふわりと舞い落ちました。隣に立つ桜からもそれを追うように三枚ひらり…。いよいよ落ち葉の季節が本番を迎えます。
 
 良寛が詠んだと言われる辞世の句に、「裏を見せ表を見せて散るもみじ」という句があります。この句には、良い面も悪い面もひっくるめて、ありのままの人生を受け入れていくという、肯定的なメッセージが込められているようです。良寛は、江戸時代後期の禅僧で、子供たちと遊ぶなど、大らかで温厚な人柄で、多くの人々に親しまれたようです。
 
 高碕さんも良寛の本を読み、「随 縁 且 従 容」を墨で書かれたとのこと。(牧村健一郎著「日中を開いた男」より)
  高碕さんは、良寛さんの言葉の中に自らの思いを重ねられたのではないでしょうか。
めぐりあわせに従って無理に逆らうことなく、その時の縁に従って生きようとされたのではないかと、私はこのように思います。