2025/07/11
「ヒメヒマワリ」
ヒメヒマワリが上品に、可愛らしくカメリアガーデンに咲きました。ヒメヒマワリは北米原産で、日本には明治の中頃に渡来しました。小さなヒマワリのような黄色い花を沢山咲かせ、日本では夏の風物詩として親しまれています。この花には、人の気持ちを和ませてくれる優しい雰囲気が漂っています。私には、ヴォーリズ建築から感じ取れる心地よい印象が、ヒメヒマワリにも備わっているように思えます。
ヴォーリズ建築は、「住まう人への細やかな気配りが具現化されたそのものである」と言っても過言ではないでしょう。高碕記念館は、ヴォーリズが設計した建物ということで、古い建築物に興味を持たれている方がよく来られます。皆さんは、ヴォーリズ建築の特徴をよくご存知で、私たちも教わることが多くあります。ドアの開閉方向、ドアノブの位置、階段一段目への配慮、わずかな空きスペースの活用など、細部にわたって工夫が見られます。このように、住まう人へ最大限の配慮が施された建物の中で、「高碕達之助物語」を楽しまれてはいかがでしょう。
まるで日差しが突き刺さるような暑さの中で、ヒメヒマワリは仲間たちと楽しそうに笑っているように見えます。アガパンサスと同じように、夏にはめっぽう強い植物です。この花に私たちも元気をもらいましょう。

