2025/07/01
「アガパンサス」
雲雀丘にお住いの女性から、「花の写真を撮るのなら、建物を背景にするといいですよ」と、教えていただきました。このアドバイスはとても有効で、今回のアガパンサスも建物を背景にしました。アガパンサスはすらりと立っていて、とても涼感のあるさわやかな花です。花言葉は、愛に関係のある表現がたくさんあります。
高碕さんの人生には、人間愛に満ちたエピソードが多いのですが、大日本水産会会長として取り組まれた、日ソ漁業交渉に「強い愛」を感じます。「貝殻島コンブ協定」は、昭和38年に締結し、漁民の仕事を守りましたが、旧ソ連を相手に結果を引き出せたのは、長年商売をやってきた高碕さん一流の交渉術があったからだと思います。高碕さんは、コンブ協定締結の翌年79歳の生涯を閉じられましたが、その数か月後、納沙布岬に大きな顕彰碑が立てられました。現在、高碕記念館では「貝殻島コンブ協定」の企画展を開催しています。当時の状況を示す貴重な資料を展示していますので、ぜひお越しいただければと思います。(8月3日迄開催予定)
6月27日に例年よりも早く梅雨が明け、強い日差しが雲雀丘にも降り注いでいます。アガパンサスは、このような暑さなど気にする様子もなく、シャキッと咲いています。実に頼もしい夏の花です。

