2025/05/23
「更紗ウツギ」
南階段を上り、途中から左手のガーデンに入ると、小さな階段の両側に、初夏の花がたくさん咲いています。その先に、更紗ウツギが風に吹かれて楽しそうに揺らいでいます。花びらは、外面がピンクで、内面は白色です。とても華やかで、少し高貴な印象を受けます。花言葉は、風情や気品といった表現になっています。確かに、バラや芍薬とは違って、この花には独特の気品を感じます。
気品といえば、高碕記念館は、建物全体にそれが漂っています。建物の設計者であるヴォーリズは、「建物の風格は、人間の人格と同じく、その外観よりむしろ内容にある」と述べています。日本の風土や気候に合わせた合理性と、実用性をうまく融合させています。高碕記念館は、美しい花々によって、外観もヴォーリズさんがイメージしている以上に、気品のあるものになっていると思います。
さて、雲雀丘にも夏を感じさせる風が、日ごとに強くなってきています。これから、暑い夏が通り過ぎゆくまで、散水を欠かすことなく、花たちと共に、私たちも元気に今夏を乗り越えたいと思います。

